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元ネタ分かりますかね…
改めて、一万ヒットありがとうございます!
嬉しいです!本当に嬉しいです!
これも全部、来てくれた皆さんのおかげです!
世界の中心で愛を叫んできます!
と、いう事で。
左の方にアンケート設置しました。
今の所、期限は決まっては居ませんので突然消失します。
パロの方は今回、抜かせてもらいました。
あと、管理人はシリアスなどは書けないので甘・微甘で勘弁してください…
あ、図書館アニメとソウルイーターの感想アップしましたのでそちらの方で。
別冊読み始めましたよ〜。
学校で読んでるんですが…にやにやがとまらねぇ!
読んでは閉じてにやりの繰り返し…
ホリックも同時進行で読んでます。
でもこっちは借りてるから早く読まなくては…
友達にヘタリア貸したのですが、ロシアが好きだそう。
その友達も本家の方で読んだんですがね。
「お前のパスタ、頂くよ!」
本日のはサクラチルネタ。
moggyさんのところはまだ咲いていないそう…
友達設定
改めて、一万ヒットありがとうございます!
嬉しいです!本当に嬉しいです!
これも全部、来てくれた皆さんのおかげです!
世界の中心で愛を叫んできます!
と、いう事で。
左の方にアンケート設置しました。
今の所、期限は決まっては居ませんので突然消失します。
パロの方は今回、抜かせてもらいました。
あと、管理人はシリアスなどは書けないので甘・微甘で勘弁してください…
あ、図書館アニメとソウルイーターの感想アップしましたのでそちらの方で。
別冊読み始めましたよ〜。
学校で読んでるんですが…にやにやがとまらねぇ!
読んでは閉じてにやりの繰り返し…
ホリックも同時進行で読んでます。
でもこっちは借りてるから早く読まなくては…
友達にヘタリア貸したのですが、ロシアが好きだそう。
その友達も本家の方で読んだんですがね。
「お前のパスタ、頂くよ!」
本日のはサクラチルネタ。
moggyさんのところはまだ咲いていないそう…
友達設定
ひゅるりと風が吹く。
それは寝癖だらけの髪をいじると通り過ぎていく。
先ほどより強い風が吹く。
桜の花びらを乗せて…
「…今年もおわりか…」
八雲はそうつぶやくと静かに桜の木を見上げた。
桜並木が続く川沿いの道に八雲と晴香は散歩していた。
本来は後藤から頼まれた食材の買い出しをしているのであるが。
晴香は河原の近くのスーパーに買い出しに行っている。
めんどくさいと言った八雲は河原で待つことにしたのだ。
…見頃が過ぎた桜の木の下には、数日前まで騒いでいた人々はいない。
川沿いを行く人たちも、そんな桜には見向きもせず、通り過ぎていく。
ふわりと浮かぶ黒い髪…
風が通り過ぎていく。
花びらが一枚、その風に乗って地面に落ちる。
八雲は視線を下げ、足元を見下ろす。
桜の花びらが雪のように積もっている。
「あ、いたいた!」
そんな声が上の方から聞こえる。
八雲が後ろを振り返ると晴香が土手から駆け降りてくるところだった。
晴香の白いスカートが駆けるたびに揺れていた。
「よっ、と」
晴香は地面に近くなったところからぴょんと土手から飛び降りる。
それに釣られてスカートが弧を切った。
「転ぶから止めろ…」
八雲はポケットに手を突っ込むと土手を上がろうとした。
だがその前に八雲の服の裾をぎゅっと引っ張る晴香。
「………」
八雲は晴香を睨みつけるように振り返る。
だが晴香にそんな事は効かず、何故かニコニコと笑っていた。
「ね、ここで休憩しようよ」
晴香は手に持っていたスーパーのロゴが入ったビニール袋を八雲に見せつける。
「…それは後藤さんに頼まれて買い出したものだろ?」
八雲は裾から手を離させると正面から晴香を見た。
だが晴香は何やら自慢気に胸を張ると鼻をならす。
「へへーん。それとは別にちゃんと買いましたよーだ」
そういうと晴香は八雲にスーパーのビニール袋を押し付ける。
確認しなくてもわかっていたが八雲はビニール袋の中を覗き込む。
中には後藤に頼まれた牛乳や卵がある。
そこには頼まれていないペットボトルのお茶やクッキーが混じり込んでいた。
呆れたように晴香を見つめる。
「………」
「大丈夫!ちゃんと自腹で買ったから」
「そう言う問題じゃないと思うが…」
八雲の言葉なんて聞こえないというように晴香はビニール袋を奪う。
そのまま鼻歌を歌いながら桜の根元に向かって歩く。
その足取りは軽く、最終的にはスキップに変わっていた。
「…仕方ない奴だな」
八雲は諦めると晴香の後ろを追った。
八雲の隣では晴香がクッキーをもぐもぐと食べ続けている。
「そんなに食べたら夕飯、食べれなくなるぞ」
ペットボトルのお茶を一口飲むとクッキーの入っていた箱を見る。
半分以上が晴香の腹の中だった。
「まぁ、君の胃袋はでかいから大丈夫か」
鼻で笑った八雲は皮肉を込めてそういう。
むっ、と眉を寄せた晴香はクッキーを食べる手を止め、隣に座る八雲を睨む。
「それじゃあまるで、私が大食いみたいじゃない」
「事実だろ?」
八雲がそういうと眉尻を上げた晴香が立ち上がる。
…どうやら怒っているようだ。
八雲はそう感じたが思わず吹き出しそうになった。別に口の中には何もないが…
それに気付いた晴香は顔を赤くし、地団太をついた。
「怒ってるんだよっ!」
「阿呆面」
「っ!な…何よ無愛想!」
晴香は言い返したが何故か八雲は笑った。
…楽しそうに。
そんな表情の八雲に一瞬どきりとして頬を染める晴香。
だけど、そんな自分に気付かないフリをする。
「口の周り…クッキーの粉がついてる」
ひゅるり…
また風が吹く。
風になびく、寝癖だらけの髪と栗色の髪。
ついでに白い花びらと白いスカート。
風がやんだころには顔の赤みも八雲に対する怒りも消えていた。
「あ…」
晴香は声をあげると八雲の頭を見つめた。
「…何かついてるのか?」
八雲が頭に手をつくとかき回すように払う。
「取れてないよ」
くすくす笑いながら晴香はそういうと、八雲の隣にしゃがみこむ。
晴香は八雲の髪からそれを取ると、八雲に見せるように指先で摘む。
「桜の花びら。ついてたよ?」
そういった晴香の顔は幸せそうに笑っていた。
八雲が晴香の指先から桜の花びらを摘むとそれをじっ、と見つめる。
また風が吹く。
するりと八雲の指から逃げるように離れていく花びら。
「あ…」
思わず声を上げ、それを目で追う晴香。
だがそれもむなしく、その花びらは他の花びらに紛れ込んでしまう。
八雲もしばらくそれを見つめていた。
「次は赤い桜だね」
思い出したというように晴香はそういうとにこりと笑いかける。
意味が分からないといいたげな八雲が首を傾けた。
「赤い桜?」
「うん。桜って花びらだけ落ちて、茎…って言うのかな?それは残るじゃない。で、茎はそのうち赤くなるんだよ」
えっへん、と言った晴香は自慢するように鼻を高くする。
だが八雲は感心するでもなく大きく溜め息を吐いただけだった。
「…一体何人が赤い桜なんて言うんだ?そういうのは自分の頭の中だけにしろ」
「なによー!別に綺麗だからいいじゃない」
「…普通、白い桜の方が綺麗だろ?」
八雲は何故かすねたように目をそらすとそういう。
だが晴香は不思議そうな顔で首を傾げるだけだった。
「私は赤い色は好きだから、赤い桜は好きだよ」
そんな返答に何故か驚きを隠せない表情をした八雲。
しばらく考えるように頭をひねっていたが、聞きたいことをそのまま聞いた。
「…赤ならなんでも好きなのか?」
「うん!」
晴香は照れたように頬を染めてそう答えた。
みるみるうちに顔を染める八雲。見られないようにと立ち上がり、顔をそらす。
風が吹いた。
「早く行くぞ…」
ふわりと舞う黒い髪。
「あ、まって片付けないと…」
栗色の髪が風と遊ぶ。
桜の花びらは大地を白に染めていた。
桜の木は赤色に染まる。
新しい緑の葉が下から攻まる。
ひゅるりと吹く風は、八雲の頬を冷ましきれなかった。
END。
私の学校の桜は現在、赤と緑に染まってます。
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