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えーりんのライブ版見てたらそんな事叫んでて噴いた。
た…確かに八雲たちはいたが…。まさか出てくるとは…
八雲たち好きです〜。橙も。狐に猫〜

ニコニコ動画流星群きましたね〜
BGMに最適です!

あ、web拍手変えました。(遅っ
さて…過去拍手はどうすりゃいいんだ?

メルフォ御返事。
麗夜さんへ。
誤字指摘ありがとうございます!
応援して下さってありがとうございます!
世の中には麗夜さんのような優しい人が沢山いて下さり感謝しまくりです!
君の原って…爆笑してしまいました…
気付かなかった自分に絶望した!
…すみません。ふざけすぎました…

誤字指摘ありがとうございます!


本日はショッピングネタ〜。

新婚設定

八雲と晴香は電車に乗り、少し遠くのデパートにショッピングをしに来ていた。



「ねぇ、八雲君。どっちが良いかな?」



只今、二人は三回の婦人服売り場に来ていた。
婦人服といっても、おしゃれなものから地味なものまで多数揃っている。
その中で晴香は同じくらいの年代が集まるような洋服売場に来ていた。



晴香はレールからハンガーにかかった服を両手に二種類取ると、八雲に見せる。

右手には白いワンピース。
明るいイメージで作られており、所々にされている刺繍から清潔感が感じられる。

左手にはシャツ、ベスト、紺色のジーンズのセット。
黒を基準にしていて、シックで大人らしさが醸し出されている。

「…君なら
「何でも似合う…はなしだよ?」
八雲が言おうとしたことを遮り、そう言った晴香はくるりと体を鏡に向ける。
そして体にぴったりと合わせ、着た時の姿を想像していた。
八雲も覗き込むように鏡に写った晴香の姿を見つめる。


簡単にまとめてしまえば、女の子っぽい服装かボーイッシュな服装か…だ。

だがやはり、どちらでも似合う。
どちらかを選べという方が難しい。


「じゃあ、八雲君ならどっちの格好なら恥ずかしくない?」
「…?」
思わず眉間にシワを寄せる八雲。
晴香は何故か頬を染め、鏡の中の自分と目が合うと慌てて視線を外す。

「だから…ね。八雲君の妻として、恥ずかしくない格好はどっちかな…って…」
最後の方は耳をすまさなければ聞こえないくらい小さな声だった。
もちろん八雲が聞き逃すわけはないのだが。
八雲はというと晴香の妻…という言葉に敏感に反応して恥ずかしそうに目をそらす。
頬が赤いのに気付いたのは、お店の店員だけだった。



「で…どっちがいい?」
晴香は顔をうつむかせたまま上目遣いで八雲を見上げる。
ちらりとそんな目を見た八雲は気まずそうに首を掻く。
「…じゃあ、こっち」
八雲が手を伸ばした先には白いワンピース。
「…やっぱり…女らしい格好をして、欲しい…からな…」
もちろんそっちも女ものだが、その中でも女らしい格好をしてほしい…
そこまで言う勇気のない八雲はそれだけ言うと口を閉じてしまった。
「うん…。じゃあ、こっちにするね…」
晴香は恥ずかしそうにうなづくが、嬉しそうな顔をしていたのは変わりなかった。
カゴを持ってきた八雲はその中にハンガーごとワンピースを入れる。
レジに向かおうとしていた晴香の腕を引き止めたのは八雲だった。
「なに?」
「…その、どうせならもう少し見ていったらどうだ?」



このフロアにはまだ洋服が売っているお店はあるのだが、他のところには晴香が着れそうな服はなかったのだ。
それを確認して、このお店に来たのだった。



「…うん、いいよ。八雲君も選んでくれるんだったら…」
顔を上げた晴香はじっと正面から八雲を見つめる。
八雲はその視線に絡まれたようにはずすことができず、頭を縦に振っただけだった。
「…センスの保証はしないぞ」



そういった八雲であったが、真面目に選んでいて買い終わる頃にはお茶にちょうど良い時間だった。
デパートを出た二人は歩きながら次の予定を決めているところだ。
「八雲君。この近くにおいしいドーナツ屋さんがあるんだって!」
パソコンで調べた情報をそのまま言う晴香。
前々からテレビに出ていたりと、人気が高いことで有名だった。
「何処にあるんだ?」

「えっとね…駅を東に歩いた方向に見えるみたい」
「…行くか」
八雲はそれだけいうと晴香の手をぎゅっと握りしめ、引っ張り歩く。
突然の行動に目を白黒させる晴香。
少し早いとか言っている隙などない。
通り過ぎていく風は、二人の頬を冷ましきれることがなかった。



「やっぱり、結構並んでたな…」
八雲は最後尾につくとそうつぶき、自分の前にいる行列の人を数える。
店が遠く小さく見えるのは、自分の前にいる行列人のせい。
結局八雲は十人まで数えたがそれは無駄だと改めて気がつき数えるのをやめる。

「大変申し訳ありません。最後尾の方は、あと30分程おまちください。繰り返します。最後尾の方は───」

そんなアナウンスが店外のスピーカーから流れる。
それに少し遅れて人々のざわめきが入り、帰っていく人もいた。

「うぅ…」
そんな中、晴香は八雲の隣で身を小さくする。
その間にも二人の後ろに人が並ぶ。
ちなみに手は握られたままだ。
「…別に君のせいじゃない」
落ち込んだ様子の晴香にのぞき込むように声をかける八雲。
だが晴香は顔をあげることはせず、うつむいたままだった。
「…これのせいで君が落ち込んだのなら、僕はこの店を許さない」
「どんな理屈よ」
滅多に言わないような台詞に思わずくすくすと表情を緩める晴香。
八雲はそんな晴香を見て安堵の溜め息を吐いた。


君が落ち込んでたら、どんなことをしてでも笑わせなくちゃな…


それが八雲の目標でもあった。
「でも、どうせ来たんだから買って帰ろう?ドーナツ」
「君が他に寄りたいところがないなら、僕は構わない」
そういうと八雲は晴香の手を引き、一歩分開いていた自分との距離を縮める。
始めは驚いていた晴香だが、幸せそうに微笑むと八雲の腕に抱きついた。
「さっき何人か帰ったから…あと20分くらいだが…。大丈夫か?」
「?別に私は八雲君に心配されるような事なんて無いよ?」
晴香は視線を上げる。
ふと合う視線。八雲は慌てて視線をそらす。
「…このままだったら、今日はもうここでドーナツ買って終わりだが…」
「さっき八雲君が言ったんじゃない。この後予定がないんだったら別に良いって」
「…なら良いんだが…」
八雲はまだ突っかかっているような表情を浮かべている。
それに気がついたのはもちろん晴香だけ。
「私は…八雲君といられれば、それでいいのっ!」
ぎゅっと八雲の腕に抱きつき、頬をすりよせてくる晴香。
驚きを隠せない八雲は目を見開き、パチクリとさせていた。
そして意味を理解すると、慌てて何か言おうと口を開く。
「き…君がっ、それでいいんなら…それで……良い…」
それだけ言った八雲は晴香の頭に自らの頭を預けるように傾けた。


END。



周りの目も気にしなさそう
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