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さて、ドラマライアーは今日が最終回ですね…
うぅ…テレビで秋直が見れるのが最後…悲しいです。
本戦がどのように進むのか、とても楽しみです!
このまま原作と同じように進むのかな…
もしくは予選みたいに、ラストが変わるのかな?
原作と同じように進んだとしても、あのドキドキ感は変わりませんがね^^
そんなこんなで、今日のお話はドラマ版です。
四回戦終わった後…なので、四話だったかな?
四話の後のお話かな。
ドラマ版なので、苦手な方は注意!
ドラマ秋直:恋人未満
うぅ…テレビで秋直が見れるのが最後…悲しいです。
本戦がどのように進むのか、とても楽しみです!
このまま原作と同じように進むのかな…
もしくは予選みたいに、ラストが変わるのかな?
原作と同じように進んだとしても、あのドキドキ感は変わりませんがね^^
そんなこんなで、今日のお話はドラマ版です。
四回戦終わった後…なので、四話だったかな?
四話の後のお話かな。
ドラマ版なので、苦手な方は注意!
ドラマ秋直:恋人未満
「秋山さん。この後…お暇ですか?」
二年振りのゲームに勝利した、四回戦会場からの帰り道。
もう少しで駅に着くというところで、神崎直が話しかけてきた。
「暇だが……どうした?」
時刻はすでに夕方過ぎ。
これからどこかへ行こう…なんて時間ではない。
ニコリと目を細めて笑った直は、秋山の袖を両手で掴み引っ張った。
「もし良かったら、私の家に寄っていきませんか?」
突然のお誘いに、秋山深一は正直困った。
ふんわり巻かれた髪からは、何か分からない甘い匂いがして。
以前よりちゃんとした化粧に、思わず見とれてしまって。
すぐに泣き出すことも、喚くこともしない。
二年振りに会った彼女は、少女ではなく明らかに大人の女であった。
けれど、馬鹿正直なところは変わらず…
やっぱり神崎直は神崎直だった。
そうこう考えていると、何を思ったか手を突きだして慌てて振り出す。
「へ、変な意味じゃなくてですねっ!その…お礼を!」
…訂正。やっぱ、少しは大人になったようだ。
“お礼”は二年前と変わらないが、ちゃんと常識的な女になっている。
「ご予定があって…急がないといけないなら、無理にとは言いませんが…」
返事がないのを否定と思ったのか、みるみるうちに頭が下がっていく。
これ以上黙っていたら、泣き出すんじゃないかと思い、小さく息を吐いた。
「生憎、帰ってきたばかりでな。予定も何も無い」
「!」
垂れた頂が、一瞬にして上がる。
そして、キラキラと輝いた瞳で無意識に次の言葉を急かされた。
「…君の家に寄らせてもらうよ」
「はいっ!」
照れ隠しに前髪を掻き上げた秋山に、直は頬を染めながら大きく頷いた。
「もう少しで出来上がりますから、待っててくださいねー」
「あぁ…」
ベッドの縁に寄りかかり、台所から聞こえる音に耳を傾けた。
二年前と変わらない部屋は、直の髪と同じ甘い匂いがする。
これは石鹸なのか香水なのかは分からないが、心が落ち着く。
もしかしたら、神崎直の匂いだから落ち着くのかもしれない。
だって、俺はあいつが…
「お待たせしましたー!」
料理を手にした直がやって来たことで、秋山の思考は途切れた。
皿を置くと、小桜色のエプロンを外し、隣に腰をかけてくる。
「クリームシチューなんですけど…秋山さん、苦手でしたか?」
「別に。嫌いじゃない」
「そうですか!」
彼女が作ってくれるものなら、何だって食べられる。
ほっと胸を撫で下ろす姿に、こっちがほっとした。
「食べて良いか?」
「はい!なんてったって、秋山さんのために作ったんですから!」
あまりの嬉しい言葉に、思わず顔の筋肉が緩む。
「…いただきます」
だが、それを隠すように両手を合わせていただきます。
「どうぞ召し上がれ!」
手料理なんて、いつ以来だろうか。
世界中を転々としていたときだって、ほとんど外食で。
こんなにも温かく、暖かい食事は久しぶりだった。
「秋山さん、この二年間元気でしたか?」
パクパクとペース良く食べながら訪ねられる。
「あぁ……お前は元気だったか?」
「はい!たまに風邪を引いたりはしましたが…元気でした!」
「…そうか」
「そういえば、どこに行ってたんですか?」
「世界中をね、いろいろと」
「冒険家みたいですね」
「…ま、ね」
「………」
「………」
「………」
「………」
「……どうして、いなくなってしまったんですか…?」
ぐすん。
届いた言葉と音に、思わず顔を上げた。
そこには、膝を見つめるように俯く直がいた…
「お、おい…」
スプーンを置いて、向き合うように身体を横に向ける。
肩に伸ばした手。
ぐすんぐすんと鳴く度に揺れる肩に、そっと手を置いた。
「すいません。でも、この二年間…心配で心配で…」
どこかで事故に合った人の噂を聞けば、秋山さんなんじゃないかって心配で。
身元不明の遺体が見つかったって聞けば、秋山さんじゃないことを祈って。
テレビから“秋山”って名前を聞いたら、すぐにかじりついて。
「私、すっごく心配したんですよ」
膝の上で握られた拳が解け、俯いた顔を覆う。
「…ごめんな」
その姿に堪えきれなくなった秋山は、直の背中に手を回し抱き寄せた。
「ほんとに、ごめん」
すまないとは思っている。
けれど、こうして心配して…
待っていてくれる人がいることに、幸せを感じた。
彼女の手が、抱きしめ返すようにそっと背中に伸びる。
「えいっ」
「っ!?」
だが、予想以上の力で抱きしめられ、秋山の身体は硬直した。
突然のことに驚き、瞬きを繰り返す。
そんな秋山を横目に、直は抱きしめる力を増していく。
子供がおもちゃを取られまいとするかのように…
「もう離しませんからねっ」
「お前っ、泣いてたんじゃ…」
やっと出てきた言葉は、動揺やいろんな衝撃で震えていた。
「ふふふ…騙されましたね、秋山さん」
二年前までの馬鹿正直な私じゃないんですよ。
秋山のシャツに顔を埋めながら、にやりと笑ったのが分かる。
「お前な…」
心配して損をした…という訳ではないが、一気に肩の力が抜ける。
抱きしめていた手を直の頭に乗せ、ポンポンと叩く。
「………」
「………」
だがそれ以上、会話が続かないことを不信に思い、耳を澄ませる。
くすん。
聞こえたのは、小さな泣き声。
…何が嘘だよ。
二年経ったって、結局は馬鹿正直じゃないか。
泣き虫なのも変わらないし、強がりなところだって変わってない。
「まったく…」
再び、抱きしめる腕に力を込めた。
腕の中の身体が小さく跳ねたが気にしない。
彼女にはない大人の男の力で強く強く抱きしめる。
そして、赤く染まった耳に唇を寄せて…
「…俺も離さない」
考えるまでもなく、自然と出てきた言葉。
「だから、絶対に離すなよ?」
「はいっ」
その意味をちゃんと分かっているかは…
その笑顔に浮かんだ涙を拭ってからにしよう。
END.
ドラマ最終回とのことで、帰ってきた秋山さん。
そして、二年間待ち続けていた忠犬ナオ公のお話でした。
ドラマライアーは短い期間の中、ゲーム中心に進んでいたので…
秋直要素は少なかったですよね(´・ω・`)
メインがゲームだから仕方がないか…
ま、充分にきゅんきゅんさせてもらいましたがね^^
映画がファイナルだから、もうドラマでライアーを見ることはないのかな…
そう思うと終わってほしくないですよね…
あーでも終わりは気になる!
どんな形でも良いので、またドラマでライアーを見れる日を待ってます!
最終回楽しみだ!
二年振りのゲームに勝利した、四回戦会場からの帰り道。
もう少しで駅に着くというところで、神崎直が話しかけてきた。
「暇だが……どうした?」
時刻はすでに夕方過ぎ。
これからどこかへ行こう…なんて時間ではない。
ニコリと目を細めて笑った直は、秋山の袖を両手で掴み引っ張った。
「もし良かったら、私の家に寄っていきませんか?」
突然のお誘いに、秋山深一は正直困った。
ふんわり巻かれた髪からは、何か分からない甘い匂いがして。
以前よりちゃんとした化粧に、思わず見とれてしまって。
すぐに泣き出すことも、喚くこともしない。
二年振りに会った彼女は、少女ではなく明らかに大人の女であった。
けれど、馬鹿正直なところは変わらず…
やっぱり神崎直は神崎直だった。
そうこう考えていると、何を思ったか手を突きだして慌てて振り出す。
「へ、変な意味じゃなくてですねっ!その…お礼を!」
…訂正。やっぱ、少しは大人になったようだ。
“お礼”は二年前と変わらないが、ちゃんと常識的な女になっている。
「ご予定があって…急がないといけないなら、無理にとは言いませんが…」
返事がないのを否定と思ったのか、みるみるうちに頭が下がっていく。
これ以上黙っていたら、泣き出すんじゃないかと思い、小さく息を吐いた。
「生憎、帰ってきたばかりでな。予定も何も無い」
「!」
垂れた頂が、一瞬にして上がる。
そして、キラキラと輝いた瞳で無意識に次の言葉を急かされた。
「…君の家に寄らせてもらうよ」
「はいっ!」
照れ隠しに前髪を掻き上げた秋山に、直は頬を染めながら大きく頷いた。
「もう少しで出来上がりますから、待っててくださいねー」
「あぁ…」
ベッドの縁に寄りかかり、台所から聞こえる音に耳を傾けた。
二年前と変わらない部屋は、直の髪と同じ甘い匂いがする。
これは石鹸なのか香水なのかは分からないが、心が落ち着く。
もしかしたら、神崎直の匂いだから落ち着くのかもしれない。
だって、俺はあいつが…
「お待たせしましたー!」
料理を手にした直がやって来たことで、秋山の思考は途切れた。
皿を置くと、小桜色のエプロンを外し、隣に腰をかけてくる。
「クリームシチューなんですけど…秋山さん、苦手でしたか?」
「別に。嫌いじゃない」
「そうですか!」
彼女が作ってくれるものなら、何だって食べられる。
ほっと胸を撫で下ろす姿に、こっちがほっとした。
「食べて良いか?」
「はい!なんてったって、秋山さんのために作ったんですから!」
あまりの嬉しい言葉に、思わず顔の筋肉が緩む。
「…いただきます」
だが、それを隠すように両手を合わせていただきます。
「どうぞ召し上がれ!」
手料理なんて、いつ以来だろうか。
世界中を転々としていたときだって、ほとんど外食で。
こんなにも温かく、暖かい食事は久しぶりだった。
「秋山さん、この二年間元気でしたか?」
パクパクとペース良く食べながら訪ねられる。
「あぁ……お前は元気だったか?」
「はい!たまに風邪を引いたりはしましたが…元気でした!」
「…そうか」
「そういえば、どこに行ってたんですか?」
「世界中をね、いろいろと」
「冒険家みたいですね」
「…ま、ね」
「………」
「………」
「………」
「………」
「……どうして、いなくなってしまったんですか…?」
ぐすん。
届いた言葉と音に、思わず顔を上げた。
そこには、膝を見つめるように俯く直がいた…
「お、おい…」
スプーンを置いて、向き合うように身体を横に向ける。
肩に伸ばした手。
ぐすんぐすんと鳴く度に揺れる肩に、そっと手を置いた。
「すいません。でも、この二年間…心配で心配で…」
どこかで事故に合った人の噂を聞けば、秋山さんなんじゃないかって心配で。
身元不明の遺体が見つかったって聞けば、秋山さんじゃないことを祈って。
テレビから“秋山”って名前を聞いたら、すぐにかじりついて。
「私、すっごく心配したんですよ」
膝の上で握られた拳が解け、俯いた顔を覆う。
「…ごめんな」
その姿に堪えきれなくなった秋山は、直の背中に手を回し抱き寄せた。
「ほんとに、ごめん」
すまないとは思っている。
けれど、こうして心配して…
待っていてくれる人がいることに、幸せを感じた。
彼女の手が、抱きしめ返すようにそっと背中に伸びる。
「えいっ」
「っ!?」
だが、予想以上の力で抱きしめられ、秋山の身体は硬直した。
突然のことに驚き、瞬きを繰り返す。
そんな秋山を横目に、直は抱きしめる力を増していく。
子供がおもちゃを取られまいとするかのように…
「もう離しませんからねっ」
「お前っ、泣いてたんじゃ…」
やっと出てきた言葉は、動揺やいろんな衝撃で震えていた。
「ふふふ…騙されましたね、秋山さん」
二年前までの馬鹿正直な私じゃないんですよ。
秋山のシャツに顔を埋めながら、にやりと笑ったのが分かる。
「お前な…」
心配して損をした…という訳ではないが、一気に肩の力が抜ける。
抱きしめていた手を直の頭に乗せ、ポンポンと叩く。
「………」
「………」
だがそれ以上、会話が続かないことを不信に思い、耳を澄ませる。
くすん。
聞こえたのは、小さな泣き声。
…何が嘘だよ。
二年経ったって、結局は馬鹿正直じゃないか。
泣き虫なのも変わらないし、強がりなところだって変わってない。
「まったく…」
再び、抱きしめる腕に力を込めた。
腕の中の身体が小さく跳ねたが気にしない。
彼女にはない大人の男の力で強く強く抱きしめる。
そして、赤く染まった耳に唇を寄せて…
「…俺も離さない」
考えるまでもなく、自然と出てきた言葉。
「だから、絶対に離すなよ?」
「はいっ」
その意味をちゃんと分かっているかは…
その笑顔に浮かんだ涙を拭ってからにしよう。
END.
ドラマ最終回とのことで、帰ってきた秋山さん。
そして、二年間待ち続けていた忠犬ナオ公のお話でした。
ドラマライアーは短い期間の中、ゲーム中心に進んでいたので…
秋直要素は少なかったですよね(´・ω・`)
メインがゲームだから仕方がないか…
ま、充分にきゅんきゅんさせてもらいましたがね^^
映画がファイナルだから、もうドラマでライアーを見ることはないのかな…
そう思うと終わってほしくないですよね…
あーでも終わりは気になる!
どんな形でも良いので、またドラマでライアーを見れる日を待ってます!
最終回楽しみだ!
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