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八雲でパロディ斉藤医院!
八雲には久しぶりにエロ紳士になってもらいました。
そこんとこご注意!
八雲/斉藤医院(パロディ)
八雲には久しぶりにエロ紳士になってもらいました。
そこんとこご注意!
八雲/斉藤医院(パロディ)
住宅街から離れた場所にある斉藤医院。
聞こえるのは生活音からはかけ離れた、木の葉がそよぐ音や小鳥たちの囀り。
けれど本日の空模様は優れなく、雨粒が地面に叩き付けられる音しか聞こえない。
待合室の窓から外を眺めていた晴香は肩を落とした。
時が経てば季節も巡る。
七日前まで草花を芽吹かせていた春は、いつの間にかこの街を去っていた。
立ち代わるようにしてやってきた梅雨が、今はこの街を支配している。
空を覆う灰色の雲から休む間もなく雨粒が降り注ぐ景色。
好きでもなければ嫌いでもないのだが…
「早くやまないかなぁ…」
ポツリと呟き、晴香は仕事に戻った。
仕事と言っても、看護士らしいことはなにもない。
書類整理に事務作業、掃き掃除と花壇のお世話。
今は湿気で滑りやすくなっている待合室を雑巾で拭いているところであった。
患者が来ないと分かっていても、晴香はやるしかなかった。
「斉藤先生も手伝ってくれたら良いのに…」
診療室の簡易ベッドで寝転がる姿を想像し頬を膨らませた。
まだ診療時間だというのに、医者としての意識が薄すぎる。
テレビドラマの中でよく見る出来る医者の下で働きたいと夢見ていた晴香は、小言を口にしながら淡々と床を拭く。
「手伝ってくださいって言っても忙しいとか言って断れるし」
水気を帯びた雑巾を捻り、バケツの中に水を絞り落とす。
「寝てるか本読んでるかのどっちかじゃない!」
積もりに積もった怒りを、雑巾とともに床に叩きつける。
水がぴしゃりと飛び跳ね、思わず避けた。
「せめてもう少し優しかったらいいのに」
晴香が雑巾に手を伸ばしたその時。
きゅっという床とゴムとが擦れる音に、晴香は身体を硬直させた。
「そうか」
真後ろから聞こえてくる声は聞き覚えのあるもの。
「僕は優しくしているつもりだったんだがな」
曇り空の今日、光源は天井の蛍光灯だけだというのに大きな影が晴香に降り注ぐ。
床を拭くためにしゃがんでいたため真上から届く低い声に、晴香は恐る恐る振り返った。
「掃除は順調に進んでいるのか?」
「斉藤先生…」
そこにいたのは、この病棟の医院長、斉藤八雲その人だった。
さっきまで寝てましたと言わんばかりの皺だらけの白衣に、これまた寝てたと言わんばかりの髪。
寝ていたのは事実であろうが、断固として寝癖を認めないのが斉藤先生であった。
黒縁眼鏡の奥の瞳が何を思っているか分からないが、いつもの眠たそうな眼であるのには変わりない。
どうやらあの愚痴は聴かれてないのかな。
晴香が胸を撫で下ろした瞬間、眼鏡のレンズがきらりと嫌に光った。
「無駄口を叩いて、随分と暇らしいな」
安堵して気を抜いていたため、八雲の言葉に肩が跳ねる。
「き、聞いてたんですか…」
「君の目には、僕が寝てる姿と本を読んでいる姿しか写されてないようだな」
床に膝を突いたまま俯くことも視線を外すことも出来ず、晴香は動けなくなっていた。
真上から見下ろされじわじわ責められる。
メガネが光に反射しているために八雲がどこを見ているのか、どんな目をしているのか分からない。
こんなならば、怒鳴ってくれた方がまだ精神に優しい。
晴香の瞳が潤いだした頃、ため息とともに八雲が頭を掻いた。
「まあいい。暇なら暇で、やってもらいたい仕事がある」
伏せた顔にメガネは澄んで、瞼を堅く閉じ呆れた目元を現した。
どうにか許してもらえたとほっと胸を撫で下ろす。それを合図にいつからか止まっていた呼吸が再開した。
肺が酸素でいっぱいに埋まり、強張った身体中の筋肉が解けたような気がする。
きゅっと言う音に顔を上げると、八雲が診療室に向かって歩き出すところだった。
慌てて立ち上がった晴香は、手にした雑巾をバケツの縁に掛け八雲の後を追いかける。
診療室に入ると、八雲はポケットに手を突っ込み、簡易ベッドの前に立っていた。
「それで何を手伝えばいいの?」
八雲の隣に並び横顔を見上げると、細めた目でじろりと睨まれた。
「…手伝えばいいんですか」
「下に落ちた書類を取ってくれ」
「下?」
足元を見渡すが書類は疎か何も落ちていない。
それに書類くらい他人に頼まずとも拾えるだろうに。
晴香が不思議に思っているのを見て、八雲が手を挙げベッドを指さした。
「それの下だ」
「えぇっ!?」
思いもしない場所に八雲の顔を熟視する。
だが八雲の表情は変わることもなければ、顔色が変わることもなかった。
「………」
先ほど掃除したばかりでまだ水気のある床に膝を突き、ベッドの下を覗き込むが暗くてよく見えない。
けれど、目を細めてみると確かに白い紙切れが落ちている。
「…どうしてあんなところに……」
「寝ながら見てたら落とした」
「落としたって…」
きっと仕事の書類だろうに、寝ながら見るだなんて。
呆れつつも注意はしない。注意をしたって聴いてくれるわけがないのだから。
「自分で取ったらどうですか」
「僕は忙しい」
「また寝るんじゃ…」
すかさず書類を手にする八雲。
いつもは八雲が面倒くさいと晴香に押し付ける書類だ。
「もうっ……分かりました!」
立ち仕事で鍛えた腿を叩き、晴香は床に伏せるように身を低くした。
拭き掃除はしたばかり。それは身を挺して知っている。
でも、汚くはないけれどやっぱり床に伏せるというのは気が引ける。
「何を笑ってるんですか」
「別に」
嘘だ。この表情は人が苦しむ姿を見て楽しんでいる顔だ。
嫌な仕事は早く終わらせよう。
晴香はベッドの下に手を伸ばし左右に振る。
神経を指先に集中させ紙を探すがなかなか見つからない。
「もっと、奥…」
内腿を床に付け肩までベッドの下に入れる。
「どの辺だ?」
「ひゃっ!」
突然、脇を掴まれ身体が跳ねた。衝撃でベッドの底板に頭をぶつけた。
「ちょ、先生…っ!どこ触ってるんですか!?」
「大変そうだから、支えてやっているだけだが?」
他意はないつもりだったが…君はどう感じた?
「っ……!」
そんな言葉を吐息とともに耳元で囁かれ、晴香は堪えようと奥歯を噛み締めた。
後ろの八雲が喉を鳴らして笑うのが分かった。
晴香が一生懸命に探す中、自称手伝っているという八雲は緩む口を必死で結んでいた。
火照ったうなじや、緩やかな身体のラインを眺められるこのポジションは実に良い。
彼女の弱いところを掠める度に漏れる晴香の声に、八雲は唾を飲み込んだ。
「もっと奥か…?」
「っ!」
ガタン!と晴香がまた頭をぶつけた。
少し意地悪をし過ぎたか、涙目で睨まれる。
彼女は威嚇のつもりだろうが、この体勢。距離。火照った顔。シチュエーション。
その全てがその気にさせた。
今すぐにでも床に押し付けて、下着を奪い取ってしまおうか。
ナース服の短い裾に手を伸ばし掛けたところで、晴香はまたベッドの下に頭を入れてしまった。
そしてなにやらごにょごにょと話し出す。
「先生はその、奥…とか、関係ないでしょ!」
「!」
反抗。
だが、身体は上司の命令に従っている。
その姿に、言ってしまえば欲情した。
「な、に押しつけて…!!」
「さぁ、なんだろうな?」
end.
エロ担当の斉藤せんせー。
ちなみにこの二人はまだやってませんよ。
こういう中途半端な関係好きです。
聞こえるのは生活音からはかけ離れた、木の葉がそよぐ音や小鳥たちの囀り。
けれど本日の空模様は優れなく、雨粒が地面に叩き付けられる音しか聞こえない。
待合室の窓から外を眺めていた晴香は肩を落とした。
時が経てば季節も巡る。
七日前まで草花を芽吹かせていた春は、いつの間にかこの街を去っていた。
立ち代わるようにしてやってきた梅雨が、今はこの街を支配している。
空を覆う灰色の雲から休む間もなく雨粒が降り注ぐ景色。
好きでもなければ嫌いでもないのだが…
「早くやまないかなぁ…」
ポツリと呟き、晴香は仕事に戻った。
仕事と言っても、看護士らしいことはなにもない。
書類整理に事務作業、掃き掃除と花壇のお世話。
今は湿気で滑りやすくなっている待合室を雑巾で拭いているところであった。
患者が来ないと分かっていても、晴香はやるしかなかった。
「斉藤先生も手伝ってくれたら良いのに…」
診療室の簡易ベッドで寝転がる姿を想像し頬を膨らませた。
まだ診療時間だというのに、医者としての意識が薄すぎる。
テレビドラマの中でよく見る出来る医者の下で働きたいと夢見ていた晴香は、小言を口にしながら淡々と床を拭く。
「手伝ってくださいって言っても忙しいとか言って断れるし」
水気を帯びた雑巾を捻り、バケツの中に水を絞り落とす。
「寝てるか本読んでるかのどっちかじゃない!」
積もりに積もった怒りを、雑巾とともに床に叩きつける。
水がぴしゃりと飛び跳ね、思わず避けた。
「せめてもう少し優しかったらいいのに」
晴香が雑巾に手を伸ばしたその時。
きゅっという床とゴムとが擦れる音に、晴香は身体を硬直させた。
「そうか」
真後ろから聞こえてくる声は聞き覚えのあるもの。
「僕は優しくしているつもりだったんだがな」
曇り空の今日、光源は天井の蛍光灯だけだというのに大きな影が晴香に降り注ぐ。
床を拭くためにしゃがんでいたため真上から届く低い声に、晴香は恐る恐る振り返った。
「掃除は順調に進んでいるのか?」
「斉藤先生…」
そこにいたのは、この病棟の医院長、斉藤八雲その人だった。
さっきまで寝てましたと言わんばかりの皺だらけの白衣に、これまた寝てたと言わんばかりの髪。
寝ていたのは事実であろうが、断固として寝癖を認めないのが斉藤先生であった。
黒縁眼鏡の奥の瞳が何を思っているか分からないが、いつもの眠たそうな眼であるのには変わりない。
どうやらあの愚痴は聴かれてないのかな。
晴香が胸を撫で下ろした瞬間、眼鏡のレンズがきらりと嫌に光った。
「無駄口を叩いて、随分と暇らしいな」
安堵して気を抜いていたため、八雲の言葉に肩が跳ねる。
「き、聞いてたんですか…」
「君の目には、僕が寝てる姿と本を読んでいる姿しか写されてないようだな」
床に膝を突いたまま俯くことも視線を外すことも出来ず、晴香は動けなくなっていた。
真上から見下ろされじわじわ責められる。
メガネが光に反射しているために八雲がどこを見ているのか、どんな目をしているのか分からない。
こんなならば、怒鳴ってくれた方がまだ精神に優しい。
晴香の瞳が潤いだした頃、ため息とともに八雲が頭を掻いた。
「まあいい。暇なら暇で、やってもらいたい仕事がある」
伏せた顔にメガネは澄んで、瞼を堅く閉じ呆れた目元を現した。
どうにか許してもらえたとほっと胸を撫で下ろす。それを合図にいつからか止まっていた呼吸が再開した。
肺が酸素でいっぱいに埋まり、強張った身体中の筋肉が解けたような気がする。
きゅっと言う音に顔を上げると、八雲が診療室に向かって歩き出すところだった。
慌てて立ち上がった晴香は、手にした雑巾をバケツの縁に掛け八雲の後を追いかける。
診療室に入ると、八雲はポケットに手を突っ込み、簡易ベッドの前に立っていた。
「それで何を手伝えばいいの?」
八雲の隣に並び横顔を見上げると、細めた目でじろりと睨まれた。
「…手伝えばいいんですか」
「下に落ちた書類を取ってくれ」
「下?」
足元を見渡すが書類は疎か何も落ちていない。
それに書類くらい他人に頼まずとも拾えるだろうに。
晴香が不思議に思っているのを見て、八雲が手を挙げベッドを指さした。
「それの下だ」
「えぇっ!?」
思いもしない場所に八雲の顔を熟視する。
だが八雲の表情は変わることもなければ、顔色が変わることもなかった。
「………」
先ほど掃除したばかりでまだ水気のある床に膝を突き、ベッドの下を覗き込むが暗くてよく見えない。
けれど、目を細めてみると確かに白い紙切れが落ちている。
「…どうしてあんなところに……」
「寝ながら見てたら落とした」
「落としたって…」
きっと仕事の書類だろうに、寝ながら見るだなんて。
呆れつつも注意はしない。注意をしたって聴いてくれるわけがないのだから。
「自分で取ったらどうですか」
「僕は忙しい」
「また寝るんじゃ…」
すかさず書類を手にする八雲。
いつもは八雲が面倒くさいと晴香に押し付ける書類だ。
「もうっ……分かりました!」
立ち仕事で鍛えた腿を叩き、晴香は床に伏せるように身を低くした。
拭き掃除はしたばかり。それは身を挺して知っている。
でも、汚くはないけれどやっぱり床に伏せるというのは気が引ける。
「何を笑ってるんですか」
「別に」
嘘だ。この表情は人が苦しむ姿を見て楽しんでいる顔だ。
嫌な仕事は早く終わらせよう。
晴香はベッドの下に手を伸ばし左右に振る。
神経を指先に集中させ紙を探すがなかなか見つからない。
「もっと、奥…」
内腿を床に付け肩までベッドの下に入れる。
「どの辺だ?」
「ひゃっ!」
突然、脇を掴まれ身体が跳ねた。衝撃でベッドの底板に頭をぶつけた。
「ちょ、先生…っ!どこ触ってるんですか!?」
「大変そうだから、支えてやっているだけだが?」
他意はないつもりだったが…君はどう感じた?
「っ……!」
そんな言葉を吐息とともに耳元で囁かれ、晴香は堪えようと奥歯を噛み締めた。
後ろの八雲が喉を鳴らして笑うのが分かった。
晴香が一生懸命に探す中、自称手伝っているという八雲は緩む口を必死で結んでいた。
火照ったうなじや、緩やかな身体のラインを眺められるこのポジションは実に良い。
彼女の弱いところを掠める度に漏れる晴香の声に、八雲は唾を飲み込んだ。
「もっと奥か…?」
「っ!」
ガタン!と晴香がまた頭をぶつけた。
少し意地悪をし過ぎたか、涙目で睨まれる。
彼女は威嚇のつもりだろうが、この体勢。距離。火照った顔。シチュエーション。
その全てがその気にさせた。
今すぐにでも床に押し付けて、下着を奪い取ってしまおうか。
ナース服の短い裾に手を伸ばし掛けたところで、晴香はまたベッドの下に頭を入れてしまった。
そしてなにやらごにょごにょと話し出す。
「先生はその、奥…とか、関係ないでしょ!」
「!」
反抗。
だが、身体は上司の命令に従っている。
その姿に、言ってしまえば欲情した。
「な、に押しつけて…!!」
「さぁ、なんだろうな?」
end.
エロ担当の斉藤せんせー。
ちなみにこの二人はまだやってませんよ。
こういう中途半端な関係好きです。
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