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PVかっちょいいですのぉ…
う〜ん…さすが中村さん。

戦場のヴァルキュリアが面白そうなのにPS3ですか…
PS2までしかないんですよ(泣)

…お医者さんパロとか書きたい。
晴香ちゃんはナースで。
や、別にDr.コトー先生の影響じゃないっすよ?
二人っきりで病院作って、子供も作って…
…書こうかな?


パ〜ロパロ。

本日のは「南君の恋人パロ」
懐かしいですね〜。このドラマ。
晴香ちゃんがフィギュア化です!(コラ

恋人設定・初心

のどかな朝、鳥が鳴いていた頃だ。

斉藤八雲と小沢晴香はお互い向き合ってベッドの上に座っていた。



八雲は驚いたように目を見開き、パチクリとまばたきを繰り返す。
口は馬鹿みたいにポカーンと開いていた。

晴香はというと、胸の前でシーツをぎゅっと握っている。


「…晴香、小沢晴香だよな?」
「うん…」
こくりと小さく頷く晴香。
それを見てしばらくすると八雲が漫画のようにベッドから倒れるように落ちる。
「や…八雲君っ!」
晴香が慌てて声を上げる。
落ちた八雲は慌てて起き上がるとベッドに顎だけ乗せ、晴香と目を合わせた。
「な…なんでそんな小さくなってるんだ!」
八雲の悲鳴が朝一番に響いた。



そう、晴香は縮んでいた。
幼児サイズとかを越え、晴香をフィギュア化…したようなサイズだった。

「し…知らないよ!朝起きたらこんなになってて…」
目の前にある大きな八雲の顔に驚きながらもどうにか声を上げる晴香。
小さくて見えづらいが、眉が八の字に垂れているのを八雲は見逃さなかった。
「な…何か変なものとか食べたか?」
八雲にそう聞かれ、昨日食べたものを朝から辿る。
「…食べてないよ?それに八雲君と同じもの食べてたし…」
昨日はとくにする事もなく、一日中家でゴロゴロしていたし。
「そうだよな…」
八雲はそういうと立ち上がり、普段より酷い寝癖をかき回す。
かと思うと突然、自らの頬をグーで一発殴った。
「や、八雲君っ!?」
「…妄想が具現化したんじゃないだろうな……まさか…な…」
ブツブツと呟きながら八雲はまだ自らの頬を殴っている。
晴香にはその声が届かなかったのが唯一の救いだったのかもしれない 。
「八雲君っ!」
精一杯の声で怒鳴る晴香。と言っても今の大きさでは普段の声と同じくらいだ。
「…すまない。もう大丈夫だ」
頭を抱えている八雲がベッドサイドに座る。
その小さな揺れに思わず尻餅をついてしまう晴香。
「だ…大丈夫か?」
八雲が心配そうな表情を浮かべている。
晴香は倒れてもシーツを離さずにぎゅっと握っている。
「だ…大丈夫だから」
それに不信感を感じた八雲だが晴香が立ち上がったので良いことにした。
「そうか…」
八雲は安堵の溜め息を吐く。ついでに深呼吸をし、落ち着きを取り戻す。



しばらく黙り込んでいた二人だが、それは微かな泣き声で途切れてしまった。
その声に気付いた八雲が振り返ると晴香が顔をシーツに押し当て、小さな肩を震わせていた。
「…どうしよう」
「……っ」


この大きさではなかったら抱き締めて、励ましてやれるのに…


そのもどかしさに八雲は苛立ちを隠しきれず、荒々しく髪をかき回す。
「大丈夫だっ!」
八雲は声を張ると、晴香の体を両手で優しく握るように抱きしめた。
その小さな体は確かに暖かくて、八雲の冷めた手を暖めてくれる。
正真正銘、晴香だと八雲は理解した。
「僕がどうにかして君の体を取り戻すから!だから…泣かないでくれ」
「うんっ…」
その言葉にニコリと笑った晴香。八雲はその小さな瞳から溢れた涙を親指で優しく拭う。

しばらくそのままで手の中に収まっていた晴香だが、もじもじと恥ずかしそうに俯いてしまった。
八雲が頭にハテナマークを浮かべていると、おそるおそる晴香が口を開く。
「…その、八雲君」
「なんだ?」
「…服」
晴香のその一言ですべてを読み込んだ八雲の頭脳。


晴香は体が小さくなっている。
もちろん服は縮むわけがなく、晴香は何も着ていないという状態だった。

ようするに…だ。
八雲の手の中の晴香は何も身にまとっていない。

ちなみに二人は一度は肌を合わせたが、付き合いホヤホヤのカップルだった。

「す…すまないっ!」
真っ赤な顔をした八雲は慌てて手を離すとそのまま後ろに倒れてしまう。
こちらも真っ赤な顔をした晴香は慌ててシーツを胸元まで上げる。
「や…八雲君っ!」
駆け寄ろうにも駆け寄れない晴香はベッドの上で声を上げることしか出来なかった。
しばらくすると八雲が真っ赤な顔を押さえながら起き上がる。目を晴香からそらして。
「…まずは服だな」
ポツリと八雲がつぶやくと、晴香は小さく頷いた。



「…失礼します」
八雲はそう一言断ると裁縫用の紐型メジャーを構える。
「ど…どうぞ」
緊張したおもむきの晴香は両手を広げると八雲と向かい合う。
その身にはなにもまとっていない。
深く息を吸った八雲は、おそるおそる晴香の露わになった胸元にメジャーを巻く。
「んっ…」
メジャーの冷たさに思わず身を震わす晴香。
長さを計るとそれは下へと移動していく。
「…っあ」
艶やかな声を出す晴香に思わず八雲は耳まで真っ赤に染める。
だがサイズを計らなくては服を作るに作れない。
「…スリーサイズはわかった」
「っはぅん…」
小さく頷いた真っ赤な晴香の瞳は涙が溢れ、思わずあの時のことを思い出してしまう。
…あの熱い夜のことを。
「っ…次は身長だ」
色々と堪えている八雲は前かがみになりながらも晴香に指示をだす。
晴香はおとなしくそれに従い小さく頷いた。
「うん…」



「すまないが休んでてくれ…」
全てのサイズを計り終えた八雲はそう呟くと、一目散にトイレに駆け込んでいった。
晴香は首を傾げながらも自らを隠すようにシーツを胸元まで上げた。



八雲が帰ってきたのは、それからしばらくしてのことだった。


END。



続きます。いつか。
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