忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

昨日と同じく心理テストの答え。
う〜ん…オープンでもありますよ。

今日、兄と父が兄のパソコン買ってきました。
ソフマップで。
ソフマップといえばとらじまさんです…
とらじまさんが前、日記に描いていた可愛い制服…
今は違うんでしたっけ?どちらにしろ行ってみたかった!このう…
でもアニメイトのフリーペーパー貰ってきてくれたから許す!


今日のは微妙に昨日の続き。
…何が書きたかったのかわからない。

恋人設定

「お姉ちゃん、いくよー!」
奈緒が掛け声を掛けると手元のボールを軽く上に上げる。
「えいっ」
ボールが手元に帰ってくる瞬間、両手を合わせて上に高く上げた。
高く上がったボールは大きく孤を描くと離れた場所にいた晴香に届く。
「はいっ」
晴香はそれが地面につく前に打ち上げ、奈緒に返した。



二人は庭でバレーボールをしていた。
といっても、相手は奈緒なのでただのボールの投げ合いに近い。
もちろん晴香は手加減をしている。

最初は一心も見ていたのだが、夕飯の買い出しに出かけてしまった。
八雲はというと最初からやる気も見る気もなしで部屋の中で眠りについていた。



「えいっ」
奈緒が合わせた両手を上げるが、ボールはその手から掠れて地面におちる。
地面に落ちたボールは数回バウンドを繰り返し、そのうち転がっていく。
そして庭の隅にある木にぶつかり、やっと止まった。
距離的に晴香の方が近かったのでボールに駆け寄る。
そこでふと木を見上げた。
「あ…この木」
「どうしたの?お姉ちゃん」
奈緒が晴香に駆け寄ってくると木を見上げる。
「桜の木だったよね…確か」
確か、前来た時には桜が咲いていた。少し遅めな開花だと思ったのを覚えている。
白と桃が混じったような、何ともいえない色をした花だった。
その花はもう跡形もなく、今は緑色の葉を茂らせている。
「…いつかここで記念写真、撮りたいね」
「いつだったかね、撮ったんだよ」
奈緒が木の下に転がったままのボールを拾う。
「私がまだ小さい頃だから、覚えてないんだけどねっ」
ニコリと奈緒が笑い、晴香を見上げた。
その笑顔に偽りはないのだが、晴香はなんだか胸が締め付けられる。
「…一緒に撮ろうね」
そんな奈緒の頭を優しく撫でると晴香は勢いよく立ち上がった。
「さてっ!本気でいくわよっ!」
さっきまでのしんみりとした空気をかき消すように宣言する。
「うんっ!」
奈緒が晴香にボールを渡す。
それを受け取ると二人はある程度距離を取った。
「いくわよーっ!」
晴香はそういうとボールを上へ投げるとそれを目で追う。
ちょうど目線の辺りに落ちてきた所で両手を構える。
「おりゃっー!」
叫ぶように、怒鳴るように大声を上げるとその手を振り上げる。
晴香の手にボールが当たると、それは勢いよく空高く飛んでいく。
晴香と奈緒がそれを目で追う。
目はボールを追い、空へ、雲へ…そして木で止まる。
「あ…」
晴香と奈緒は同時に声を上げる。
ボールは先ほど話に出てきた緑色の葉を茂らせた桜の木の枝に引っかかってしまった。
「引っかかっちゃった…?」
晴香と奈緒は木に引かれるように駆け寄るとその木を見上げる。
二人の位置からはしっかりとは見えないが、微かにボールの輝きが見えた。
「…どうする?」
奈緒が心配そうに首を傾げ、晴香を見上げる。
しばらく迷うように腕を組んでいたが、何かを決めたように大きく頷いた。
「…お姉ちゃんが取ってきてあげる!」
「え…?」
晴香のその宣言に奈緒が珍しく苦笑を浮かべていた。
その苦笑いに気付かない晴香は何度も頷き、木に手をかける。
「お…お姉ちゃん…。お兄ちゃん呼んできた方が…」
最後の止めだと言うように奈緒が晴香の服を引っ張る。
そんな奈緒に晴香は胸を張って振り返った。
「大丈夫だよっ!今日はズボンだし」
「………」
なかなかうまく言えない奈緒が右往左往している間に晴香が木に足をかけた。
登りだしたら止まらない晴香はみるみるうちに登っていく。
「や…やっぱりお兄ちゃん呼んでくるね!」
奈緒はそう言いながらサンダルを脱ぎ捨てると、縁側から室内に上がり込んだ。
「もう、心配性なんだから…」
晴香は苦笑を浮かべながらそれを見届けると、止まっていた手足を再び動かす。


まだまだボールまでの距離は遠い…



八雲は自らの部屋でぼんやりと寝転がっていた。
少し早めの夏に近づいてきていて、窓から吹く風がひんやりとしていて気持ちいい。
腹の上にはタオルを一枚掛けるのでちょうどいいくらいである。


…耳に届いてくる音が何か当ててみよう。

…ツバメの鳴く声。

…風が吹く音。

…どこかの道を通っている車の騒音。

…木の床を駆ける音。

「お兄ちゃんっ!」

…奈緒の慌てたような声。

………?


ぼんやりとした視界に奈緒の顔が映る。
まばたきを数回繰り返し、その表情を伺う。
…何故か眉尻が垂れ、表情が歪んでいた。
「…どうしたんだ?」
八雲は重い体を起こすと、いつもより酷い寝癖をかき回す。
「お姉ちゃんが…お姉ちゃんがっ」
「っ…!あいつがどうしたんだ!?」
お姉ちゃん…晴香という単語があっては無視するに無視できない八雲。
「お姉ちゃんが…大変なのっ!」
「…は?」



「もう少し…」
晴香の指先にボールが触れる。
ぷにっとした感触が指先から伝わってきた。
「よしっ…」
これで最後だ…というように晴香は木から両手を離し、ボールを両手で掴む。

「こらっ!早く降りろっ!」

そんな八雲の声に気付いて晴香が振り返る。
だが床、縁側、庭…と視線を動かしていくがどこにも声の主はいない。
首を曲げられるまでまげ、やっと声の主を見つけた。

…自分の真下にいた。

「ちょっ…八雲君っ!?」
別にスカートではないので恥じることはないのだ。
だが好きな人が自分の真下にいて驚かない人間がどこにいるのだろうか。

その時だった。
足元がずるりとすべる。

「あ…」

その声はどちらの者のものだったのだろうか。

そんなことを考えている間に背中に感じる衝撃。

「っ…」

おそるおそる瞳を上げた晴香が見たものは、どこまでも澄んでいる空だった。
「はやく退けっ!」
そんな声が下から聞こえ、慌てて立ち上がり後ろを振り返る。
そこには地面に寝転がった八雲がいた。

簡単にまとめてしまえば、落ちた晴香を下にいた八雲が受け止めた…というわけだ。


「や…八雲君っ!?何してるのよっ!」

「君は馬鹿かっ!なんで木登りなんてするんだ!」

「だ…だって…。ボールが…」

「ボールなんて僕が取るから!…っ、怪我したらどうするんだ!」

「なんだい、八雲。心配なのかい?」

「お…叔父さんっ!?いったいいつから…」

「八雲が晴香ちゃんの胸に触ったあたりから」

「え…」

「さ…触ってない!デタラメ言うなっ!」


そんな叫びが聞こえない奈緒は不思議そうに首を傾げた。


END。



さて、デタラメなんでしょうかね?
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
[76]  [75]  [74]  [73]  [72]  [71]  [70]  [69]  [68]  [67]  [66
カレンダー
09 2025/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
朝田よる
性別:
非公開
ブログ内検索
最新コメント
[05/23 ひなき]
[09/13 murasame]
[07/19 delia]
[06/27 delia]
[05/20 delia]
忍者ブログ [PR]