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ニャンコール!ニャンコール!

お友達たちと某巨大文房具店に行ってきました〜!
私の嫌いな都会なのですがね、やっぱり都会って便利だな〜って思いました。
ついでに某巨大本屋にも行きました。
そちらではオトメン五巻と君と僕。五巻と日和のキャラブック買いました!

文房具の方はノートやねり消し、水色のシャーペンと筆ペン買いました。
あと、ポストカード。
う〜ん、安い!
都会に出た甲斐がありますね!

君と僕。の冬樹が八雲に見えて仕方がない…
あの寝癖(癖毛)!しかもツンデレ!
好きな子には純粋!まわりでは中学生らしい行動思考!
二の腕の柔らかさは胸の柔らかさ…良いネタげっちゅ!

日和のキャラブックですが…
こんなにキャラいたのかっ!
そして可愛いおじさんコト松尾芭蕉が人気キャラ一位ですか!
太子が抜かされた…

あぁ…買いたい漫画が多すぎる…
世は短し〜とぎぶそんの漫画も気になるし、ソウルイーターも読みたいし…
マサルさんのウ元ハ王版も欲しい!
デトロイト〜も気になってるし…

駅で食べたアイスがおいしかったです。
ぶどう味。前回来た時もぶどう味。
それよりもですね、アイスがある自販機なんですが半分以上が売り切れって…
今回もお友達がクッキーアイスを買ったら売り切れサインが…


小説じゃ〜。

恋人設定

天気は二日前から続いている雨。
ジメジメとした空気が大学を包み込んでいた。

映画研究同好会の部屋の中、八雲はいつも通りに本を読んでいる。
内容は推理物。
厚さは…辞書のように厚かった。


こほっこほっ…


そんなかわいらしい、だが辛そうな咳に気が付いた八雲は顔を上げた。

目の前の席にはいつも通りに晴香が座っていた。
雨宿り兼宿題をしている晴香は、顔を歪めながら鞄を漁る。
しばらく八雲はその姿を見つめていたが、漁るだけの晴香。
それを見た八雲が呆れたように再び紙に並ぶ文字たちに視線を戻した。

それから数秒しないうちに晴香が顔を上げる。
「ねぇ八雲君、のど飴とかない?」
晴香のしゃがれた声に視線を上げる八雲。
「なんでだ?」
理由は先ほどの咳き込み・しゃがれ声で理解していたが、一様聴いておく八雲。
こほっ…ともう一度咳き込むと辛そうに喉をさすりながら晴香は答える。
「なんか風邪気味っぽくて…」
晴香のその言葉に大きく溜め息をついた八雲。
そんな八雲の行動に思わず顔をしかめる晴香。
「なによ…」
「…二日前自分で言った言葉をよ〜く、思い出してみろ」
八雲の言葉に晴香は宙を向く。



二日前…

朝は晴ればれとしていた天気だったのに、午後からの突然の雨。
仕方なく雨宿りをしようと講堂からサークル棟…映画研究同好会の部室まで走った。
もちろん傘なんて物を持ってはおらず、雨の中を走っていた晴香。
八雲の隠れ家につく頃にはびしょびしょに下着まで塗れていたという嫌な記憶があった。
そんな晴香の姿を見た八雲が髪をかき回しながら一言こう言った気がする。

「風邪を引くから脱げ」

…と。
それに晴香は真っ赤になりながらこう言った。

「この変態っ!」

と。



「あ〜…」
しゃがれた声でそういうと、何故か何度も頷く晴香。
「わかったんなら自業自得だ」
深い溜め息混じりにそう答えた八雲はポケットを漁る。
それを大人しく見つめている晴香。
「ほら。手、だせ」
そう言った八雲は拳を突き出した。
晴香は首を傾げたが、八雲に言われるままに両手を出す。
八雲はその手のひらの上で拳を開く。

ポトン…

と、いう音と共に晴香の手のひらに何かが落ちる。
晴香は手を引くと、自らの手の中を覗き込む。


…そこには小さなキャンディ。


意味がわからず、八雲を見上げた晴香が首を傾げる。
八雲は思わず目をそらし、寝癖だらけの髪を掻き回す。
「…のど飴じゃないが、まだマシだろ」
そう言うと照れ隠しというように目をそらした八雲。
そんな八雲を晴香はしばらくじっと見つめていたが、突然小さく笑った。
そんな晴香を見て、八雲はむっと口を結う。
「…笑うんなら返せ」
八雲はそう言うと晴香の手のひらからキャンディを奪おうとする。
だがその手はひらりと逃げていく。
「ごめんごめん。ありがたく貰っておくね」
「…なんだか上から見られてるような気がする」
「気のせいだって」
ニコニコと笑いながら晴香はキャンディの包み開ける。
それを口の中に放り込む。

ミルクの甘い味が口の中に広がっていく。
その甘味に思わず頬を押さえ、ほころぶ晴香。
「う〜ん。おいし〜」
そんな晴香を耳を赤くした八雲が見つめていた。

耳が赤いのは照れているから。

「それにしても、なんで八雲君が飴なんて持ってるの?しかもミルク味」
「…僕が飴を持ってちゃいけないのか?」
照れ隠しのごとく、頬を掻いた八雲がちらりと晴香を見る。
その視線に気が付いた晴香はニコリと天使のごとく笑った。
「ううんっ!かわいいなぁ…って!」
満面の笑顔に変わる晴香の顔。
だが八雲は不満そうに赤い顔を歪め、眉間にしわを寄せた。
「可愛い…?」
「うん。なんか八雲君って飴とか持ってなさそうなんだもん。しかもミルク味」
晴香はそう言うと八雲がこの飴を買っているところを想像する。
思わず頬がゆるんでしまう。
「…気持ち悪い顔をするな」
顔の赤みが収まった八雲がそう言うと次は晴香の顔が赤くなる。

…照れからではなく、怒りから。

「変な顔ってねぇっ!」
「変な顔じゃない。気持ち悪い顔だ。それに…」
そこまで言うと黙り込んでしまう八雲。
怒りのために赤くなった顔は普段の白い顔に戻った晴香が首を傾げる。
「それに…何よ」
晴香が続きを急かすようにそう言うと、言いにくそうに髪を掻き回す八雲。
「…それに、その飴は僕が買ったんじゃない。…奈緒がくれたんだ…」
「え…」
八雲の言葉に思わず晴香はそんな声を上げてしまう。
そしてみるみるうちに晴香の眉尻が下がってしまった。


…だから言いたくなかったんだ…


八雲は心の中で溜め息を吐くとどうしようか、と考えを練る。
「奈緒ちゃんから貰ったんだったら…私なんかが舐めちゃ駄目だったんじゃない…」
しょぼんと晴香が肩を落としてしまう。
そして何かを堪えるように拳をぎゅっ…と握った。
「…別に僕が貰ったんだから、どうしようと僕の勝手だろ?」
「でも…」
カリッ…と飴を噛む音が聴こえる。
それで泣くのを堪えている…ということが分かった。
「あぁっ…くそっ!」
苛立たしく八雲が荒々しく両手で髪を掻き回す。


…こんなんなるなら、飴なんてあげなけりゃ良かった!


だがそこで我ながら良いアイデアが頭に思いつく。
そしてニヤリと歪む、八雲の頬。
それに気付いた晴香が不思議そうに顔を上げた。

「…なら、返してもらおうか?」
「え?」
八雲は晴香の顎に指を掛けると、くいっ…と上を向かせる。

そして唇を塞ぐ唇…

慌てて胸板を押すが、いつものようにそれは虚しく終わった。
八雲は晴香の舌を絡めとると、口の中から器用に割れた飴を拾い集める。
「んっふぁ…」
思わず声を上げてしまう晴香。
それは八雲にとっては色々な気を湧き起こした。

息が限界に近づいた頃、八雲はやっと晴香から離れた。

…晴香の口の中から全ての割れた飴を奪って。

「…これで満足だろ?」
「っ…それは八雲君の方でしょっ!」
「お互い様ってことにしておこう…」
「絶対に違うもんっ!」


二人の言い合いが終わったのは、ミルク味のあめ玉が溶けた頃だった。


END。



あめ玉×風邪ネタ〜。
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