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でした。世間的にまだ子供ですので。兄も。
だから外食でした。ウマウマ。

帰りにペットショップでメダカと水草飼いました。
メダカは数が減ってしまったので。
水草はメダカが卵を産む時期なので。
メダカを見てると心が落ち着きます…

午前中は寝て…午後はずっと絵描いてました。
うん。やっぱり絵を描くのは好きだ。
たま〜にかげみちの方にUPしてますよ〜(ボソリ
スキャナが使えるようになったのでこっちの方にも上げたいにゃ〜。

そういえば、最近ニコ動で進研ゼミ(チャレンジ)はやってますね。
なにやら歴代の先生達〜と言うのがありまして見てみたら…懐かしい。
そういえば中学に上がった時のキャラの違い差に悲しくなった記憶が…


小説です。
こどもの日ネタ。

恋人設定

暦の上ではまだ春に入るのであろうが、現実はそう決まってはいない。

ノースリーブまではいかないが、半袖で十分な日だ。

半袖に八分丈ズボンを履いた晴香は、お寺の石段を駆ける。
別に急ぐようもないのだが 、晴香は太陽の熱視線から逃れようとしていた。
そんなことを考えているうちに斉藤と書かれた表札の前たどり着く。

「こんにちはー」

ガラリと横開きの扉を開け放つと声を上げる晴香。
しばらくの時間が過ぎ、ひょこりと覗く顔と共に声がした。
「いらっしゃい、晴香ちゃん」
一心は廊下をゆっくりとした調子で歩いてくる。
靴を脱いだ晴香は慌てて頭を下げると、ちらりと辺りを見回す。
「八雲君、もう来てますか?」
「あぁ、八雲なら昨夜から泊まりに来てるんだよ」
ニコリと笑うと一心はのんびりと廊下を歩き出す。
晴香はその後ろを同じ歩調でついて行きながら口を開く。
「珍しいですね、八雲君が泊まりにくるなんて…」
「そりゃ、こどもの日だからね」
「…?」
八雲とこどもの日…というのがなかなか繋がらない晴香は思わず首を傾げる。
もうひとつの八雲と男の子の日…というのもなかなか結びつかない。
それに気付いた一心が軽快に声を上げると、ちらりと晴香を振り返る。
「八雲は自分の日…というより奈緒の日として来てるんだよ」
「あぁ…なるほど」
確かに奈緒のため…と考えると、晴香が今まで悩んでいたことが全て繋がる。
「…でも、きっともう一つ理由があるんだろうね…」
つぶやくようにそう言った一心。


…晴香ちゃんが翌日来るから、先に来たかったんだろうね…


その言葉の意味が理解出来ず、晴香は思わず首を傾げてしまう。
だが、その意味が一心の口から聞けることはなかった。



「八雲、晴香ちゃんが遊びに来たぞ」
「…さっきの無駄に大きな声でわかりましたよ」
そう答えた八雲は部屋の中央に置かれた机の傍に胡座をかいていた。
「…人を声がでかい人みたいに言わないで!」
「違ったのか?」
その膝の上には奈緒がちょこんと座っている。

…その手にはこいのぼり。

よくスーパーなどで見かける、お手頃価格でお菓子付きのやつだ。

「………。奈緒ちゃん、こんにちは」
これ以上話しても無駄だと思った晴香は八雲を無視し、奈緒に話しかける。
「こんにちは、お姉ちゃん」
奈緒がぴょん、と八雲の膝から降りると晴香に駆け寄る。
「このこいのぼり、どうしたの?」
「お兄ちゃんがね、買ってくれたの!」
嬉しそうにニコニコと笑った奈緒。
血は繋がってはいなくとも、その笑顔はどこか一心を思い出させた。
「…八雲君にしては珍しいわね」
ニヤリとからかい目的で笑った晴香は八雲に視線を移す。
どこか照れたように目をそらした八雲がそこにはいた。
「本当は兜も出したかったんだがな〜」
そこへお盆を持った一心が登場した。
いつのまに台所へ行ったのか、お盆の上にはお茶と茶菓子が置いてある。
「兜って八雲君のですか?」
「あぁ、倉庫にしまってあるんだよ」
一心が座り、お盆を机の上に置く。
それにつられるように晴香も座り、その隣に八雲が移動してくる。
「…まだあるのか」
「あるに決まってるだろ?何を言ってるんだ」
八雲は一心の言葉に照れたのか、思わず顔を背ける。
そんな八雲を見て、一心はニヤリと顔を歪める。
「そうだ!お前の小さい頃の写真に写ってるはずだから、持ってこよう!」
「っ!?いいですよっ!叔父さんっ!」
自分の写真…ということで慌てて八雲が止めようとする。
「晴香ちゃんも見たいよね〜」
「え…そりゃどちらかと言えば…」
「よしっ!決まりだ!」
パシンッ…と自らの膝を叩くと、一心は物凄いスピードで部屋を出ていく。
慌てて八雲が追おうとするが、見事に晴香の鞄につまづき転んでしまう。
「くそ…」
もう追いつけない…と思った八雲はしぶしぶ席に戻った。



「あったぞー」
やけに良い笑顔の一心が煎餅の缶を抱えてやってきた。
よっこらせ、という声と共に座ると、一心は机の上に缶を置く。
すかさずチャンスと思った八雲が缶を奪おうとするが、それは一心によって阻止されてしまう。
「くそ…」
悔しそうに顔を歪める八雲をよそに、一心は缶の蓋を開ける。
晴香と奈緒が覗き込むと、その中には写真が詰めるだけ詰めてあった。
その中ね数枚を手に取ると一枚一枚じっくりと見る晴香。
写真の中には癖毛の黒髪の男の子がこいのぼりをぎゅっと握っていた。
「…これ八雲君?」
一心がその写真を取ると、思い出したのか表情を明るくする。
「あぁ、その時は大きなこいのぼりが欲しいって大泣きしたときのだ」
「え…八雲君が?」
「っ…な、何言ってるんですか!?」
晴香と八雲の声が思わず重なる。だが大きさでは八雲の方が勝っていた。
「おや?本当だろ。結局泣きつかれて寝ちゃって…」
「八雲君…」
一心の言葉に笑いを堪えている晴香は口元を押さえる。
「っ…!いい加減にしろよっ!」
八雲の怒鳴り声は本日一番の大きさだった。



月が登り、辺りの光が消えた頃。
八雲は縁側でくつろいでいた。

「まったく…」
本日の惨劇を思い出した八雲は深く溜め息を吐いた。
「やーくーもー君っ」
そんな晴香の声が聞こえたかった思うと、突然背中が重くなる。
すぐに晴香が背中に乗った…ということを理解した八雲。
「なんだ…」
「写真の八雲君、可愛かったなぁって…」
ふふふ…と幸せそうな笑い声が耳元で聞こえた。
からかいのネタにされると思ったが、晴香は純粋可愛い…と思ったようだ。
「はいはい」
「でも…いまの八雲君はかっこいい…だよねっ!」
突然そんなことを口にしたかと思うとぎゅっ…と強く抱きしめられた。
「…はいはい」
「でも、こいのぼりが欲しくて泣いちゃうなんて…」
そういった晴香は隠れて笑う。だがその笑いは八雲にばれてしまった。
「………」
拗ねたようにそっぽを向いてしまう八雲に晴香は思わず髪を掻き回してしまう。
「ごめんごめんっ」
「…男の子の日…だったよな」
八雲はそう口にすると、体を捻らせて晴香の体を押し倒す。
すんなりと押し倒されてしまう晴香。
「…今の僕は、君が欲しくて泣いちゃいそうだ…」
じっ…と八雲は晴香を見下ろす。
そんな視線に晴香は溜め息をつくと八雲の髪を優しく撫でる。
「…仕方ないから、上げるよ」
その言葉を確認すると八雲は晴香を抱き上げ。自らの部屋に運んだ。


END。



男の子の日…と言うと何やら悶々感が…
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