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やっと繋がりました…
13回目の挑戦結果…成功!

「shinobi」のブログのメンテがあり、21時まで観覧できませんでした。
ここはもう100%「shinobi」のブログで動いているんで…ね。
しかもなかなか投稿が出来なくて…大変でした。

拍手御返事。
moggyさんへ。
喜んでもらえて私も嬉しいです!
母の日や父の日は感謝せねばと思いまして…
やっぱり両親がいての子供ですから。
こういう繋がりでも、八雲サイト様の管理人にはお世話になってますので…
何かお礼がしたかったんですよ。
それでちょうど母の日と言う事で、頑張りました!
もう八雲は晴香とラヴラヴになっちゃえ!…ですよ。
いままでそういう付き合いが無かった分、八雲には晴香と甘々になって欲しいです。
お母さん大集合ですよ!幸せ者ですよ、八雲は。
どうぞ持ち帰って下さい!そして冷めないうちにUPしちゃって下さい!
冷めたらレンジでチンして温めてお食べください。

コメントありがとうございます!


さて小説です。
こんぺいとうネタ。

新婚設定

のどかな日曜日。

晴れだというのに二人はどこにも出掛けず、家でのんびりと過ごしていた。



八雲はソファーの上でごろりと寝転がり、新聞を読んでいる。

晴香は机を挟んだ向こう側で子供のように両足を伸ばして座っていた。


チラリと八雲が晴香を覗くと、何やら口元がモゴモゴと動いているのが目に入る。
「何食べてるんだ?」
新聞を折り目に沿って畳むと、八雲はそれを机の上に放った。
くるりと振り返った晴香はしばらくモゴモゴと口を動かす。
ゴクリ…と何かを飲み込むと、やっと口を開く晴香。
「これだよ」
そういうと晴香は八雲に見せるように片手を上げる。
八雲の視線が上げられた片手にずれた。
晴香の手には、袋に閉じこめられた鮮やかな星屑。
「こんぺいとう?」
「うん。スーパーでね、駄菓子屋フェアやってたんだ」
ビニール袋には色とりどりのこんぺいとうが詰められている。

晴香は手を下ろし、袋の中で指を踊らせた。
迷ったあげく、桃色のこんぺいとうを摘むと口の中に放り込んだ。
「おいしーっ」
幸せそうに表情を緩める晴香に八雲は小さく笑った。


…かわいいな。


口の中が空になったのか、今度は白色のこんぺいとうを指で摘んでいる。
八雲はソファーから起きあがると晴香の横に座った。
「…僕ももらっていいか?」
「え…?」
晴香のその返事に八雲は思わず顔をしかめる。
「駄目…か?」
「う…ううん!…いいよ」
慌ててそう言うと、指に挟んだ白色のこんぺいとうを八雲に渡す。
だが八雲はそれを食べず、手のひらに乗せたままじっ…と晴香を見つめていた。
新しいこんぺいとうを指で摘んだ晴香もそれに気付き、表情を堅くする。
「な…なに?」
「なんでさっき、驚いたんだ?」
さっき…というのは、八雲がこんぺいとうをくれ、と言ったときの事だ。
それは晴香もわかったらしく、言いにくそうに指の間の青色の星屑を転がす。
「その…八雲君って甘いもの、嫌いそうだから…」
ポイッ…と八雲は口の中にこんぺいとうを放り込む。
「僕は甘いもの好きだが?」
意外な答えに驚き、思わず晴香は顔を上げる。

それと同時に晴香の顎に手をかける八雲。

…そして触れる、唇と唇。

まさかキスをされるとは思わず、晴香の口は半開きだった。
するりと八雲の舌が入ったかと思うと、晴香の舌に当たる堅いもの。

それはとげとげとしていて、甘い。

こんぺいとう…と分かるにはあまり時間は掛からなかった。


たっぷりと晴香の中を荒らした八雲が離れていく。
二人の間には甘い唾液が橋を掛けたが、それは虚しく壊れていった。

晴香の口の中には、いまだにこんぺいとうが残っている。
それを確かめるように舌で転がしながら荒れた息を整える晴香。
「なに、するのよ…」
「言ったろ?甘いもの好きだって…」
「………」
八雲の言葉に呆れた晴香は、深く溜め息を吐くとカリッ…とこんぺいとうを噛んだ。
「もう一粒もらうか…」
そう言うと晴香の手にあるこんぺいとうの袋に手を伸ばす。
だがその袋はひゅるりと八雲の手を抜けていく。
「…またあんなこと、しないよね?」
こんぺいとうの袋を後ろに回し、確認をする晴香。
「しない。僕だって食べたいんだ」
「………」
八雲の言葉に疑いを感じ、晴香はきっ…と睨みつける。
「信じろよ」
すると八雲は晴香の横に手を起き、押し倒すようににじり寄った。
「や…やっぱりそういう気があるんじゃない!」
そんな叫びなど物ともせず、八雲は晴香の背中に腕を回す。
「や…やめっ」
思わず晴香が胸板を押すと、意外と簡単に離れる八雲。
不思議に思い、晴香は眉間にシワを寄せた。
「じゃあ、いただきます」
八雲はそう言うと、手元の袋から白色の星屑を口に放り込んだ。
「こんぺいとう…」
晴香はハッとして自らの手元を見るが、そこにはこんぺいとうの袋はなくなっていた。


…要するに、八雲はこんぺいとうの袋を取りたかったのか。


晴香は一人納得し、首を縦に振った。
そんな晴香を横目に八雲は次なるこんぺいとうを指ですくう。

…紫色の星屑。

「あぁっ!」
思わず晴香が声を上げるが、時すでに遅し…こんぺいとうは八雲の口の中に消えていた。
「どうした?」
不審そうに顔を歪めた八雲が首を傾げる。
「紫色…少なかったのに…」
「少ない?」
「うん…」
悲しそうなに肩を落とす晴香。
そんな晴香を見て、八雲は手元の袋の中を覗く。

…確かに星屑の中に紫色はなくなっていた。


「最後に取っといたのに…」
「…ごめん」
八雲は気まずそうに鼻の上を掻き、ちらりと晴香を伺う。
晴香はフグのように頬を膨らませ、八雲を睨んでいた。
「最後の一個だったのに!」
声を上げた晴香はプイッ…とそっぽを向いてしまう。


…こうなったら…


八雲は怒られるのを覚悟し、大きく頷いた。
「晴香…」
そういうと晴香の前に体を動かし、その顎に指を掛ける。

…そして反論が来る前に唇を塞いだ。

晴香の閉じた唇を舌で無理矢理こじ開ける八雲。
案外すんなりと開いた口の中に八雲は紫色の星屑を押し込んだ。

もう少ししたかったが、先ほど怒られたことを思い出し、おとなしく引き下がる八雲。

「…これで許してくれないか?」
おそるおそる声を掛けるが、晴香はじっと俯いたままだ。
「晴香…?」
「…八雲君の馬鹿」
そう言ったかと思うと、晴香は八雲の胸板に顔を押し付けた。
「…一緒に買いに行ってくれた、許す」
「………」
晴香の返事に八雲は胸を撫で下ろし、時計を確認する。


…今から行っても大丈夫だな。


「じゃあ、今から行くか…」
そういい立ち上がろうとするが、シャツの裾を晴香に握られ思わず座ってしまう。
「なんだ?」
「…もうちょっと、一緒にいよ?」
晴香はそう言うとぎゅーっと八雲に抱きついた。
「…許してないんじゃないのか?」
「うん…」
「…そうか」
幸せそうに微笑んだ八雲は晴香の頭を優しく撫でてやる。
すると晴香は火照った頬を隠すように強く八雲の胸に顔を埋めた。


END。



結局スーパーに行けたかは不明。
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