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そのまんま題名。(そのまんま東的に
おーるーすーばーんー(鷹の爪的に
留守にしているので、おわびに何か秘密でも話そうかと。
管理人ははてなようせいが好きです。
管理人は組曲が全部歌えます。
管理人は東方のおにゃのこが好きです。
小説にょい。
髪切りネタ。
友達or恋人設定
おーるーすーばーんー(鷹の爪的に
留守にしているので、おわびに何か秘密でも話そうかと。
管理人ははてなようせいが好きです。
管理人は組曲が全部歌えます。
管理人は東方のおにゃのこが好きです。
小説にょい。
髪切りネタ。
友達or恋人設定
先ほどから感じる…この視線。
それが目の前に座る彼女だということは分かる。
だが、何を見ているんだ?
この視線に気が付いたのは数分前。
いつものように遊びに来た晴香を無愛想な笑顔で迎えた八雲。
始めは本を読んでいて気が付かなかった。
だが、何もしないでボーッとしているのには時間が長いことに気が付いた。
数日前にも同じ事があり、おそるおそる訪ねると彼女はこう言った。
「八雲君がかっこいいから見てるの」
そう言った晴香の顔はニコニコと幸せそうに笑っていた。
そんなことを言われては流石の八雲でも頬を染めることしかできない。
その視線に耐えられず、八雲は本をパタリ…と閉じる。
「…なに見てるんだ?」
まさか自分からかっこいいから見てるのか?と聞くのは常識的におかしく、八雲はそう訪ねた。
すると晴香は無言で立ち上がる。
そして八雲の髪に手を伸ばし、優しく撫でた。
「っ…」
そんな珍しい行動に八雲は思わず息を飲み、体を凍らす。
「…八雲君、髪伸びた?」
晴香の口から発せられたものは、非常にくだらないものだった。
八雲は思わず首を傾げてしまう。
「…そりゃ、人間だから髪は伸びるだろ?」
八雲が答えた返事は実に呆気ないものになってしまった。
「八雲君ってちゃんと髪、切ってるの?」
「…伸びたら切ってるが…」
八雲はそういうと、自らの前髪を指で引っ張る。
…確かにすこし長いかもな…
するん…と八雲の指から逃げていく髪。
そのまま視線を晴香に向けると、何か企むようにニヤニヤと笑っていた。
「ねぇ、八雲君」
「………」
嫌な予感は的中するもの…と八雲は今までの実績でそう感じた。
八雲は慌てて耳を塞ごうとした。
だが、その前に開かれる晴香の口。
「髪、切って上げるよ!」
その言葉を聞いた途端、八雲は後悔することになった。
そんな晴香の最悪発言の翌日。
「やぁ!八雲君っ」
「………」
八雲は入ってきた晴香を威圧するように睨みつける。
だがその眼差しは虚しく晴香の笑顔にかき消されてしまった。
「…なんだ?」
八雲は分かってはいるが、晴香に訪ねる、
すると晴香はニコニコと笑いながら、手持ちの鞄を持ち上げた。
「じゃじゃーん!美容院セットですっ!」
「…何が美容院セットだ」
八雲は大きく溜め息を吐くと、読んでいた本を閉じる。
そして立ち上がるとスタスタと晴香の横を通り過ぎていこうとした。
だがそんな事を晴香が許すわけなく、ガシリと八雲の肩をわし掴む。
「どこ行くの?八雲君」
「…講義が」
「今日は休校日よ?」
八雲はそこで自らの時差ボケを恨んだ。
「…なら、なんで君が来てるんだ?」
眉間にシワを寄せた八雲がそう訪ねると、晴香は満面の笑みで答えた。
「そりゃ、八雲君の髪を切りに」
晴香の笑みは、まさしく用もないのに彼氏の家に遊びに行く彼女の笑み。
八雲はその笑みを見た途端、もう逃げられない…と心の奥底で溜め息を吐いた。
最終手段…
八雲はぐっ…と奥歯を噛み締めると勢いよくドアに向かって走り出した。
逃げるが勝ちだっ…
晴香の横を転がるように通り過ぎる。
「あ、八雲君!」
八雲は腕を思い切りドアに伸ばす。
あと少しで指がドアノブに触れるところだった。
「こら!逃げちゃ駄目っ」
晴香のそんな声が聞こえたかと思うと、突き落とされるように押された。
「っ…!」
バランス感覚を無理矢理引き出し、前に倒れ掛けるのを防ごうとする。
どうにか立ち直し、ほっ…と胸を撫で下ろそうとした。
「えーいっ!」
「ぐはっ」
だがそれより前にもう一度背中を押されてしまった。
一度倒れ掛けていたこともあり、今度は素直に前に倒れてしまう八雲。
「ふふふ〜」
楽しそうな声が上から聞こえ、おそるおそる振り返る八雲。
そこにはうつ伏せになった八雲に跨った晴香がニコニコと笑いながらいた。
「…退け」
「やだっ。髪の毛切らせてくれるならいいよ?」
悔しそうに顔を歪め、迷うように唇を噛んだ。
…とりあえず、まずはコイツを上から退けるか…
「…わかった。だから退け」
「よし」
満足そうに大きく頷いた晴香は、見事なまでに笑顔だった。
おとなしく晴香は八雲の背中から退くと、その隣に見張るように立つ。
「逃げないからそんなに見るな…」
八雲は立ち上がると大きく伸びをする。
背中がポキッ…と良い音を立てた。
「さぁ、座って座って!」
晴香はそんな八雲の背中を押しながら椅子まで連れていく。
そして肩を強く押し、無理矢理椅子に座らせた。
そんな中、八雲はどうにか逃げる隙間を探していた。
だが晴香のガードは固く、逃げようと腰を上げようとする度にジロリ…と睨まれる。
「さーて、準備準備〜」
晴香は歌うようにそう口にする。
そして持ってきた鞄の中から洗濯バサミと新聞紙を数日分持ってくる。
それを八雲の下に敷き詰めると、余った数枚の新聞紙を机の上に置いた。
「…何する気だ?」
八雲は警戒心を露わにした視線を晴香に向ける。
だが晴香はニコニコと笑いながら新聞紙と洗濯バサミを片手に取った。
「ふふふ…」
晴香は怪しい笑みを浮かべると、その新聞紙で八雲をくるんだ。
そして洗濯バサミで端と端を止めた。
「じゃーん!完成!」
「何が完成だ。これじゃあ、ただのホームレスと同じだろ」
八雲の言い分に晴香は頬を膨らませる。
しかしその頬の膨らみはみるみるうちに萎んでいった。
そして鼻歌を口ずさみながら鞄に駆け寄り、それを机の上に置く。
「さーて。水で濡らすのは面倒くさいので、切っちゃおうかと思いまーす!」
「待て!早すぎないか!?」
これじゃ、逃げる暇すらないじゃないか!
そう言いそうになるのを慌てて口を結う。
「別に早くないと思うよ?」
聴く気のない晴香は鞄の中からハサミを二本取り出す。
こうなったら強行突破しかない…
八雲は晴香が鞄に目を向けている隙に立ち上がる。
だがこんな時に限り、晴香の感覚は鋭くなっていたようだ。
「八雲君」
晴香が首をクルリと振り返った瞬間、八雲は慌てて腰を下ろした。
「な…なんだ?」
慌てた様子の八雲に首を傾げながらも晴香は続けた。
「クシとか持ってないよね?」
「…当たり前だ。僕は男だぞ」
最近では男性でもクシや身だしなみセットを持ち歩いているとよく聴くけど…
やっぱり八雲君は持ってるわけないか…
「しょうがない。…私のクシ使うしかないか…」
溜め息を吐いた晴香は、鞄から小さなポーチを出す。
そしてその中から折りたたみのクシを出すと、八雲の後ろに回った。
END。
意外と長くなり、明日に続く。
それが目の前に座る彼女だということは分かる。
だが、何を見ているんだ?
この視線に気が付いたのは数分前。
いつものように遊びに来た晴香を無愛想な笑顔で迎えた八雲。
始めは本を読んでいて気が付かなかった。
だが、何もしないでボーッとしているのには時間が長いことに気が付いた。
数日前にも同じ事があり、おそるおそる訪ねると彼女はこう言った。
「八雲君がかっこいいから見てるの」
そう言った晴香の顔はニコニコと幸せそうに笑っていた。
そんなことを言われては流石の八雲でも頬を染めることしかできない。
その視線に耐えられず、八雲は本をパタリ…と閉じる。
「…なに見てるんだ?」
まさか自分からかっこいいから見てるのか?と聞くのは常識的におかしく、八雲はそう訪ねた。
すると晴香は無言で立ち上がる。
そして八雲の髪に手を伸ばし、優しく撫でた。
「っ…」
そんな珍しい行動に八雲は思わず息を飲み、体を凍らす。
「…八雲君、髪伸びた?」
晴香の口から発せられたものは、非常にくだらないものだった。
八雲は思わず首を傾げてしまう。
「…そりゃ、人間だから髪は伸びるだろ?」
八雲が答えた返事は実に呆気ないものになってしまった。
「八雲君ってちゃんと髪、切ってるの?」
「…伸びたら切ってるが…」
八雲はそういうと、自らの前髪を指で引っ張る。
…確かにすこし長いかもな…
するん…と八雲の指から逃げていく髪。
そのまま視線を晴香に向けると、何か企むようにニヤニヤと笑っていた。
「ねぇ、八雲君」
「………」
嫌な予感は的中するもの…と八雲は今までの実績でそう感じた。
八雲は慌てて耳を塞ごうとした。
だが、その前に開かれる晴香の口。
「髪、切って上げるよ!」
その言葉を聞いた途端、八雲は後悔することになった。
そんな晴香の最悪発言の翌日。
「やぁ!八雲君っ」
「………」
八雲は入ってきた晴香を威圧するように睨みつける。
だがその眼差しは虚しく晴香の笑顔にかき消されてしまった。
「…なんだ?」
八雲は分かってはいるが、晴香に訪ねる、
すると晴香はニコニコと笑いながら、手持ちの鞄を持ち上げた。
「じゃじゃーん!美容院セットですっ!」
「…何が美容院セットだ」
八雲は大きく溜め息を吐くと、読んでいた本を閉じる。
そして立ち上がるとスタスタと晴香の横を通り過ぎていこうとした。
だがそんな事を晴香が許すわけなく、ガシリと八雲の肩をわし掴む。
「どこ行くの?八雲君」
「…講義が」
「今日は休校日よ?」
八雲はそこで自らの時差ボケを恨んだ。
「…なら、なんで君が来てるんだ?」
眉間にシワを寄せた八雲がそう訪ねると、晴香は満面の笑みで答えた。
「そりゃ、八雲君の髪を切りに」
晴香の笑みは、まさしく用もないのに彼氏の家に遊びに行く彼女の笑み。
八雲はその笑みを見た途端、もう逃げられない…と心の奥底で溜め息を吐いた。
最終手段…
八雲はぐっ…と奥歯を噛み締めると勢いよくドアに向かって走り出した。
逃げるが勝ちだっ…
晴香の横を転がるように通り過ぎる。
「あ、八雲君!」
八雲は腕を思い切りドアに伸ばす。
あと少しで指がドアノブに触れるところだった。
「こら!逃げちゃ駄目っ」
晴香のそんな声が聞こえたかと思うと、突き落とされるように押された。
「っ…!」
バランス感覚を無理矢理引き出し、前に倒れ掛けるのを防ごうとする。
どうにか立ち直し、ほっ…と胸を撫で下ろそうとした。
「えーいっ!」
「ぐはっ」
だがそれより前にもう一度背中を押されてしまった。
一度倒れ掛けていたこともあり、今度は素直に前に倒れてしまう八雲。
「ふふふ〜」
楽しそうな声が上から聞こえ、おそるおそる振り返る八雲。
そこにはうつ伏せになった八雲に跨った晴香がニコニコと笑いながらいた。
「…退け」
「やだっ。髪の毛切らせてくれるならいいよ?」
悔しそうに顔を歪め、迷うように唇を噛んだ。
…とりあえず、まずはコイツを上から退けるか…
「…わかった。だから退け」
「よし」
満足そうに大きく頷いた晴香は、見事なまでに笑顔だった。
おとなしく晴香は八雲の背中から退くと、その隣に見張るように立つ。
「逃げないからそんなに見るな…」
八雲は立ち上がると大きく伸びをする。
背中がポキッ…と良い音を立てた。
「さぁ、座って座って!」
晴香はそんな八雲の背中を押しながら椅子まで連れていく。
そして肩を強く押し、無理矢理椅子に座らせた。
そんな中、八雲はどうにか逃げる隙間を探していた。
だが晴香のガードは固く、逃げようと腰を上げようとする度にジロリ…と睨まれる。
「さーて、準備準備〜」
晴香は歌うようにそう口にする。
そして持ってきた鞄の中から洗濯バサミと新聞紙を数日分持ってくる。
それを八雲の下に敷き詰めると、余った数枚の新聞紙を机の上に置いた。
「…何する気だ?」
八雲は警戒心を露わにした視線を晴香に向ける。
だが晴香はニコニコと笑いながら新聞紙と洗濯バサミを片手に取った。
「ふふふ…」
晴香は怪しい笑みを浮かべると、その新聞紙で八雲をくるんだ。
そして洗濯バサミで端と端を止めた。
「じゃーん!完成!」
「何が完成だ。これじゃあ、ただのホームレスと同じだろ」
八雲の言い分に晴香は頬を膨らませる。
しかしその頬の膨らみはみるみるうちに萎んでいった。
そして鼻歌を口ずさみながら鞄に駆け寄り、それを机の上に置く。
「さーて。水で濡らすのは面倒くさいので、切っちゃおうかと思いまーす!」
「待て!早すぎないか!?」
これじゃ、逃げる暇すらないじゃないか!
そう言いそうになるのを慌てて口を結う。
「別に早くないと思うよ?」
聴く気のない晴香は鞄の中からハサミを二本取り出す。
こうなったら強行突破しかない…
八雲は晴香が鞄に目を向けている隙に立ち上がる。
だがこんな時に限り、晴香の感覚は鋭くなっていたようだ。
「八雲君」
晴香が首をクルリと振り返った瞬間、八雲は慌てて腰を下ろした。
「な…なんだ?」
慌てた様子の八雲に首を傾げながらも晴香は続けた。
「クシとか持ってないよね?」
「…当たり前だ。僕は男だぞ」
最近では男性でもクシや身だしなみセットを持ち歩いているとよく聴くけど…
やっぱり八雲君は持ってるわけないか…
「しょうがない。…私のクシ使うしかないか…」
溜め息を吐いた晴香は、鞄から小さなポーチを出す。
そしてその中から折りたたみのクシを出すと、八雲の後ろに回った。
END。
意外と長くなり、明日に続く。
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